『空の上3メートル』
スペインのアクションものってあんま見たことないかもとか思って、借りたのだがジャケット写真がアクションモノっぽいだけでラブストーリーだったwwなんてこった、こんなのに騙されるとは。
で、内容はお嬢様と違法バイクレースに情熱を傾けるアウトローな男子の恋愛モノ。このアウトロー野郎がすげー情熱的なんだけど、めちゃくちゃ喧嘩っぱやいDQNでして、全くこいつに魅かれるのはわからんって思った。そして、イヤもイヤよも好きのうち的な展開なのだが、途中でやけに現実的な展開になったりとチグハグな印象を受けた。
うーん、観なくていいかな。
『プレミアム・ラッシュ』
様々な名作の脚本家として知られるデヴィッド・コープの監督作。そして主演は、『ダークナイト ライジング』で次期主人公格を演じた、ジョセフ・ゴードン・レヴィット。なのになぜか劇場未公開という憂き目を観たアクション。
NYに多数いるバイクメッセンジャー。その中でも凄腕のメッセンジャーの主人公が、知人からの依頼を受けたことで、思わぬトラブルに巻き込まれていく様を描く。
止まったら死ぬ、とまで言い切る自転車狂の主人公だから、とにかくとまらない。ありとあらゆるところを走りまくる。そして、その仲間たちもみな快速すぎ。ブレーキなんか使ってるからケガすんだよ、バカ野郎ってどんな理論なんだwwそんなわけでカーチェイス的な緊張感とは違うけど、かなり爽快感あるアクションが楽しめる。
また、主人公が走ってるときに瞬時に様々な事故回避、そして最速ルートのシュミレーションをやるシーンの挿入のアイデアはなかなかいい。要所要所ではさまれていて印象的だった。
ストーリーも至って簡単な話しながら、様々な人の思惑が変に絡み合い、ややこしくなっていくのはコミカル。
展開の方法も時系列をキャラ別に遡って、みんなのそれぞれの思惑と立場を徐々に明らかにしてくってやりかたであきさせない。
深い味わいのある作品とは思わないけど、面白い作品だった。それに自転車アクションなんかそうそうみないし、斬新だ。
『アパートメント143』
いわゆる『パラノーマル・アクティヴィティ』系列のモキュメンタリーホラー。
こちらの方が短時間に色々なことが起こり、そのどれもが演出的にも不気味でインパクトが強いので、よりホラー色が強い。
科学的な見地から霊や超常現象を解明しようとするチームが次第に、自分達の自信を失っていくという様はこれまでのものとはちょっと異なる作風か。
しかし、怖いはこわいし、びっくりもするし、話もまあ納得のいく話ではあるのだけども、やはりどこか既視感を感じてしまう。
突出するには足りなかったかなといった感じ。でも悪くない。むしろ点数的には10点中7点いくかいかないかくらいはあげたい。
最近短い期間に似たようなの多すぎるから、後発のものはどうしても過小評価されてしまうのだろうけど、『パラノーマル~』シリーズより断然まとまりもあるし映画的だ。
『コリドー』
カナダの新鋭監督によるSFちっくなスリラー。
昔っから仲のよい5人の若者が、メンバーの母親がなくなったことを契機に森の中の山荘に集まることに。そして、そこで光り輝く不思議な空間を発見するのだが……。
どこかスティーブン・キングの物語を思わせるプロットで、わくわくするのだが・・・・。
こういうのは前半パートと後半パートの対比が重要かなと思うのだが、実は前半にも緊迫感溢れるシーンがあって、はじめからただならぬ雰囲気ただよってるんだよね。
本当なら“コリドー”ってのに触れてから急にみんなちょっとずづ変になっていくって展開を丁寧に描けばかなり良かったとは思うんだが・・・・。
そんなんで、コリドー接触後の緊迫感や不気味さも確かに感じるんだけど、はじめっから一触即発な空気があるせいでイマイチそれが強く感じられないのが残念。
でも、これからも気になる作品は作ってくれそうな雰囲気の監督なのでがんばって欲しい。ちょっと否定的な評になったけども、十分に見ごたえある作品ではあると思うので、気になったら観るべき
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