『サイレント・ハウス』7点
幼き頃を過ごした思い出の別荘で起きる怪奇現象を描く。
てっきり最近なぜか再び復興の兆しのある、オカルト系作品かと思っていたらまったく違うテイストの作品だった。しかし、古き良き、というか古くからある王道のオチは安心する。
うぉーとなる驚きこそないものの、地に足の着いた演出で見事だ。
惜しくもリメイク元とはことなり
、全編ワンショットの撮影ではないもの、極端に視界を狭め、来るべき恐怖に備えさせないショットは効果的。
結構早い段階で、すべてのオチに気づいてしまう人も多々いると思われるのだが、それでもコンパクトな上映時間とタイトな構成で飽きずにいられると思う。グロさもないので、そういうの嫌いな人にもいい。
ちなみに主演はあのオルセン姉妹の末娘。『マーサ、あるいはマーシー・メイ』でも印象的な役柄を演じていた彼女である。
『さくらん』4点
美術的な観点から見れば、監督の独自の世界観が凝縮され、今もなおその持ち味となっている色使いがすばらしいのかも。しかし、そのメリハリのなさはちょっと問題であり、物語の退屈さとあいまってケバケバしく感じる人もおおいかなと思う。平坦な物語なので、どこかで時系列を混ぜる構成にすれば、幻想的な色使いとあいまって独特の浮遊感みたいなものを演出できたような気がする。惜しい。また、役者陣は豪華なのでそういうの目当てに見る方は飽きずに鑑賞できるかも。
『王様ゲーム』2点
飲み会で思いついた話を面白半分に企画書に書いたら、何かの間違いでOKサインをだしてしまった。そうとしか思えぬ作品。
王様ゲームというタイトルでありながらも、そのゲームシーンへのフォーカスが少なく、常にぼんやりしたストーリーラインを辿る。
なぜ借りてしまったのか・・・・。
『フライト』6点
手堅い出来。事実を元にした作品を撮るのは難しい。
おおよそどんな衝撃事件でも、本当に何も脚色のないようにとってしまうと、はじめこそ驚いたり感動したりするものの、味気ない作品になってしまう。しかし、逆に味付けしすぎると途端にうそ臭くなり、その創作部分だけが瑕瑾として目だってしまう。
多くは、後半に向かいドラマチックなたたみかけをすることでその瑕に気づかせないようにする。
この物語も、後半そのような展開は見られるのだが、幕引き間際が淡々としており、どっちつかずなものになってしまっている。安全運転を心がけてしまったが故の失敗である。時にはトリッキーさも重要なのだ。
真実をそのまま描くのではなく、真実だと思わせるように描くのが映画だと思う。
幼き頃を過ごした思い出の別荘で起きる怪奇現象を描く。
てっきり最近なぜか再び復興の兆しのある、オカルト系作品かと思っていたらまったく違うテイストの作品だった。しかし、古き良き、というか古くからある王道のオチは安心する。
うぉーとなる驚きこそないものの、地に足の着いた演出で見事だ。
惜しくもリメイク元とはことなり
、全編ワンショットの撮影ではないもの、極端に視界を狭め、来るべき恐怖に備えさせないショットは効果的。
結構早い段階で、すべてのオチに気づいてしまう人も多々いると思われるのだが、それでもコンパクトな上映時間とタイトな構成で飽きずにいられると思う。グロさもないので、そういうの嫌いな人にもいい。
ちなみに主演はあのオルセン姉妹の末娘。『マーサ、あるいはマーシー・メイ』でも印象的な役柄を演じていた彼女である。
『さくらん』4点
美術的な観点から見れば、監督の独自の世界観が凝縮され、今もなおその持ち味となっている色使いがすばらしいのかも。しかし、そのメリハリのなさはちょっと問題であり、物語の退屈さとあいまってケバケバしく感じる人もおおいかなと思う。平坦な物語なので、どこかで時系列を混ぜる構成にすれば、幻想的な色使いとあいまって独特の浮遊感みたいなものを演出できたような気がする。惜しい。また、役者陣は豪華なのでそういうの目当てに見る方は飽きずに鑑賞できるかも。
『王様ゲーム』2点
飲み会で思いついた話を面白半分に企画書に書いたら、何かの間違いでOKサインをだしてしまった。そうとしか思えぬ作品。
王様ゲームというタイトルでありながらも、そのゲームシーンへのフォーカスが少なく、常にぼんやりしたストーリーラインを辿る。
なぜ借りてしまったのか・・・・。
『フライト』6点
手堅い出来。事実を元にした作品を撮るのは難しい。
おおよそどんな衝撃事件でも、本当に何も脚色のないようにとってしまうと、はじめこそ驚いたり感動したりするものの、味気ない作品になってしまう。しかし、逆に味付けしすぎると途端にうそ臭くなり、その創作部分だけが瑕瑾として目だってしまう。
多くは、後半に向かいドラマチックなたたみかけをすることでその瑕に気づかせないようにする。
この物語も、後半そのような展開は見られるのだが、幕引き間際が淡々としており、どっちつかずなものになってしまっている。安全運転を心がけてしまったが故の失敗である。時にはトリッキーさも重要なのだ。
真実をそのまま描くのではなく、真実だと思わせるように描くのが映画だと思う。
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