アルフォンソ・キュアロンの『gravity』改め、邦題『ゼロ・グラビティ』。
地表から上空600キロの彼方。
スペースシャトル船外で共同作業を行っていた、メディカル・エンジニアの女性と宇宙飛行士の男性。
ふたりは突如発生した事故でシャトルを失い、自身たちもまた宇宙空間に放り出されてしまう。たった1本のロープでつながれた彼らの運命は・・・・?
そのいくつかのシークエンスが予告編として公開されている。
そのどれもがワンショットの長回しのフューチャー。キュアロンお得意のやつだ。しかも、今回は撮影にエマニュエル・ルベツキを抜擢。究極の布陣であろう。
長回しは名前の通り、シーンが途切れないので、観客は何が起こる何が起こる?ってな具合にずっと画面を見ていなくてはならない。それが緊張感を生む。今回は、無限に広がる空間に相対して、自らの存在がその空間に同化し溶けて消えていってしまうのではないか
。という緊張感と恐怖を生み出した。
また、時には登場人物に近い視点から、無限の可能性を持つ宇宙空間が底知れぬ虚無となっていく様を。そしてまた、俯瞰に近い視点から、無限に広がる空間に対して、彼らの存在のちっぽけさをあざ笑うかのように掬い取る。そんな縦横無尽なカメラワークだけでおなかいっぱいの1作だ。
日本では12月公開。楽しみ
■予告1“Drifting”
http://www.imdb.com/video/imdb/vi1508682009/
■予告2“I’ve got you”
http://www.imdb.com/video/imdb/vi3017320729/
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