いつのまにか8月が終わろうとしていることに戦慄しているのだが、この暑さが全く和らがないことのほうがよっぽど恐ろしかった。
さすがに来月には涼しくなるよね。
今月までに見た本数は177本。
なかなかハイペース。ってなわけでいくつか紹介しよう。
■人生、ブラボー:7点
ハリウッドリメイクがすでに内定しているコメディ。
体外受精問題を社会問題として描きたいのか、コメディとして描きたいのかどっちつかずなところが気になる。しかし、テンポもよく主人公の物語としては笑えて、泣けるさわやか人間ドラマで良い。
■言の葉の庭;7点
『虎よ、虎よ』の共感覚のように動作が音に、色彩が苦痛に、触感が味覚に、嗅覚が触覚にではないが、言葉が風景を、映像は心象を映し出すという感覚の置換は面白い。やや話が綺麗にまとまりすぎなのと、主役二人が演技過剰なように感じるのがタマに瑕。
■ベラミ:6点
R・パティンソンは、『トワイライト』シリーズの呪いを振りほどき、見事に自立したように思う。『恋人たちのパレード』でもそうであったように内省的な性格のキャラを演じるのが非常にうまい。眼に力があり、今後もずっとハリウッドの一線を張る俳優になれそうだ。
■21アンドオーバー:5点
まんま『ハングオーバー』のティーン版。昨今のハリウッドには中国資本が絡んでるからなのかわからないが、主役は中国系アメリカ人なのが特徴か。思ったよりもまとまった出来で、コンパクトで悪くない。
■世界にひとつのプレイブック:8点
デヴィッド・O・ラッセルにハズレなし。この監督の人間ドラマの安定感は異常。どのドラマも基本は、駄目なやつが克己していく物語で、誰しもに少なからず訴えかける部分があり、王道ながらウルっときてしまう。
世界各国での高評価も納得の1作。でも、個人的には『ザ・ファイター』の方がドラマチックでぐっときたね。
■エル・トポ:???
未だによくわからない。まあでもカルト映画ってこういうもんだよな。あまり理性に頼ってはいけないのかもしれない。ストーリーはミソロジー的な感じだけど、味付けが妙。
■ジャンゴ:6点。
そう絶賛されるものではない気がする。少なくとも日本的な感性でみると。なるほど時代背景など、アメリカにはなじみの深いもので感慨深さなどはあるのだろうが、それを同じく感じられるかって言うとねえ。物語や演出面も前作のがキレキレだった気がする。
手堅いつくりといえばそうなのかも。
■マーサ、あるいはマーシー・メイ:8点
カルト宗教ネタというと過激なものを創造するが、この映画で描かれる狂気は静謐さの中に棲む。日常に即した形で自然に体や心に溶け込んでいく、カルトの空気が非常にうまく描かれている。主演のオルセン姉妹の末娘の演技も繊細でよい。すばらしきインディ映画。
さすがに来月には涼しくなるよね。
今月までに見た本数は177本。
なかなかハイペース。ってなわけでいくつか紹介しよう。
■人生、ブラボー:7点
ハリウッドリメイクがすでに内定しているコメディ。
体外受精問題を社会問題として描きたいのか、コメディとして描きたいのかどっちつかずなところが気になる。しかし、テンポもよく主人公の物語としては笑えて、泣けるさわやか人間ドラマで良い。
■言の葉の庭;7点
『虎よ、虎よ』の共感覚のように動作が音に、色彩が苦痛に、触感が味覚に、嗅覚が触覚にではないが、言葉が風景を、映像は心象を映し出すという感覚の置換は面白い。やや話が綺麗にまとまりすぎなのと、主役二人が演技過剰なように感じるのがタマに瑕。
■ベラミ:6点
R・パティンソンは、『トワイライト』シリーズの呪いを振りほどき、見事に自立したように思う。『恋人たちのパレード』でもそうであったように内省的な性格のキャラを演じるのが非常にうまい。眼に力があり、今後もずっとハリウッドの一線を張る俳優になれそうだ。
■21アンドオーバー:5点
まんま『ハングオーバー』のティーン版。昨今のハリウッドには中国資本が絡んでるからなのかわからないが、主役は中国系アメリカ人なのが特徴か。思ったよりもまとまった出来で、コンパクトで悪くない。
■世界にひとつのプレイブック:8点
デヴィッド・O・ラッセルにハズレなし。この監督の人間ドラマの安定感は異常。どのドラマも基本は、駄目なやつが克己していく物語で、誰しもに少なからず訴えかける部分があり、王道ながらウルっときてしまう。
世界各国での高評価も納得の1作。でも、個人的には『ザ・ファイター』の方がドラマチックでぐっときたね。
■エル・トポ:???
未だによくわからない。まあでもカルト映画ってこういうもんだよな。あまり理性に頼ってはいけないのかもしれない。ストーリーはミソロジー的な感じだけど、味付けが妙。
■ジャンゴ:6点。
そう絶賛されるものではない気がする。少なくとも日本的な感性でみると。なるほど時代背景など、アメリカにはなじみの深いもので感慨深さなどはあるのだろうが、それを同じく感じられるかって言うとねえ。物語や演出面も前作のがキレキレだった気がする。
手堅いつくりといえばそうなのかも。
■マーサ、あるいはマーシー・メイ:8点
カルト宗教ネタというと過激なものを創造するが、この映画で描かれる狂気は静謐さの中に棲む。日常に即した形で自然に体や心に溶け込んでいく、カルトの空気が非常にうまく描かれている。主演のオルセン姉妹の末娘の演技も繊細でよい。すばらしきインディ映画。
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