『野蛮なやつら』:5点
真っ向勝負をするようなアウトローものではないのに、演出が控えめすぎて乖離している。
オリバー・ストーンは社会派作品を得意とする監督だけに、演出法が手堅すぎてすっごい鈍重な作品にかんじてしまった。同じ社会派でもルメットの『その土曜日、7時58分』のように流行の演出も取り入れるべきだったかな。
見所は、『キック・アス』の主役が実はチョーイケテル男だったってのがわかるところかな。彼と同じ俳優だと気づかない人もいるだろう。後、ブレイク・ライブリーがエロカワイイ。そんだけ。
『パニッシュメント』:4点
映像は悪くないけど、物語は何を語りたいのだかよくわからない。C・ウォーケンのキャラが強烈なわけではないけど、彼の演技のうまさが仇となって彼のパートだけ浮いているのがキズか。
構成にもいささか問題があるように感じる。
そのせいでテンポが悪く、恐ろしく退屈な話に思えてしまう。ガイ・リッチーのような謎の爽快感が突き抜ける演出力がほしかった。
『ペントハウス』:6点
コメディが個人的にあまり好きでないことを鑑みても、悪くない出来。B・スティラーは安定しているが、最近痩せすぎたのか、なんか顔ツキが怖い。ヴィラン役もできそうだけど、身長が小さいからやらせてもらえないのだろうか。
あと、車の運搬シーンは肝冷やすよ。最近ホラーよりもこういう高さ系のものが恐ろしい。
『ロスト・メモリー』:6点
日本のホラー群に似たようなの沢山ありそう。けれども、それなりに物語りも構成もしっかりしている。
個人的に、幼馴染の再会とか確執といったテーマが好きだからかもしれないけど、なかなかよいサスペンスだった。この類の作品はありすぎるので、オチもくそもないからラストのほうで少し冗長さを感じるかも。
雰囲気つくりはかなりよかったんじゃないかな。
『21ジャンプストリート』:7点
もとの作品は見たことが無いのだけれど、結構楽しめた。ヨナ・ヒルの不思議な存在感がすばらしい。凸凹コンビの掛け合いも王道って感じでよろしい。25くらいの青年が、高校に潜入って設定もおばかでいい。若作りして、昔イケてた自分と同じことをやっても、時代の違いで受けなかったりする。そんなチャニング・テイタムもヨナには負けるけど、いい味でてたのかな。でもこれは、普段の彼のイメージや役柄を知ったうえでの面白さな気もするな。
アメリカのコメディは、イメージの落差とかで笑わせるメタ的な要素が多いから日本であんまし受けないんだろうなと思う。『TED』のフラッシュゴードンとかライアン・フィリップの自虐ギャグもまるで反応を得ていなかったように思うし。字幕と実際のせりふのズレも大きい。なかなか難しいね。
『美しき棘』:3点
評論家筋には受けがよさそうな映画だが、なんてことはない雰囲気映画である。どことなく漂う昔懐かしい感じは魅力あるものの、人物描写は浅く、また物語の浮遊感も良い方向に働いているように思えない。はじめは浮ついていても、段々と引き締めて終わる。これがないとどうしても中だるみ必至で、飽き飽きさせられる。
そんな中でもレア・セドゥは明らかに他とは違ったオーラを放っており、潜在能力の高さを感じさせられた。
『ジェラシー』:5点
すさまじい狂気が描かれているものとの先入観が合ったからかもしれないが、インパクトが薄かった。もっとドロドロしたものとか、執念を感じさせる描写がほしかったなあと。思いのほかストーリーラインは綺麗で、悪くなかった。ひねりも悪くなかったし、宣伝のせいで損した感じの作品。
『そして友よ、静かに死ね』:7点
オリヴィエ・マルシャルの代表作のひとつ。
これまた好みの幼馴染話。ふたりの男が、次第に思想をたがえ、別々の人生を歩む。そして、再会したとき・・・・。こういうプロットいいよ。
互いを信頼するからこその板ばさみであったり、葛藤や逡巡の描き方が日本人好みだと思うんだ。
すごく引いた視点でみると、元も子もない話なのかもしれないが、その中でもがき、なんとか希望をつかもうとする話は独特の焦燥感と本気さが伝わってきて見ごたえ或る。だからこそ、ギャング映画は多くの人に愛されるんだろう。
ちょっと俳優に華があるタイプを幼馴染のどちらかに配役してくれると、より陰影があっていいと思う。
真っ向勝負をするようなアウトローものではないのに、演出が控えめすぎて乖離している。
オリバー・ストーンは社会派作品を得意とする監督だけに、演出法が手堅すぎてすっごい鈍重な作品にかんじてしまった。同じ社会派でもルメットの『その土曜日、7時58分』のように流行の演出も取り入れるべきだったかな。
見所は、『キック・アス』の主役が実はチョーイケテル男だったってのがわかるところかな。彼と同じ俳優だと気づかない人もいるだろう。後、ブレイク・ライブリーがエロカワイイ。そんだけ。
『パニッシュメント』:4点
映像は悪くないけど、物語は何を語りたいのだかよくわからない。C・ウォーケンのキャラが強烈なわけではないけど、彼の演技のうまさが仇となって彼のパートだけ浮いているのがキズか。
構成にもいささか問題があるように感じる。
そのせいでテンポが悪く、恐ろしく退屈な話に思えてしまう。ガイ・リッチーのような謎の爽快感が突き抜ける演出力がほしかった。
『ペントハウス』:6点
コメディが個人的にあまり好きでないことを鑑みても、悪くない出来。B・スティラーは安定しているが、最近痩せすぎたのか、なんか顔ツキが怖い。ヴィラン役もできそうだけど、身長が小さいからやらせてもらえないのだろうか。
あと、車の運搬シーンは肝冷やすよ。最近ホラーよりもこういう高さ系のものが恐ろしい。
『ロスト・メモリー』:6点
日本のホラー群に似たようなの沢山ありそう。けれども、それなりに物語りも構成もしっかりしている。
個人的に、幼馴染の再会とか確執といったテーマが好きだからかもしれないけど、なかなかよいサスペンスだった。この類の作品はありすぎるので、オチもくそもないからラストのほうで少し冗長さを感じるかも。
雰囲気つくりはかなりよかったんじゃないかな。
『21ジャンプストリート』:7点
もとの作品は見たことが無いのだけれど、結構楽しめた。ヨナ・ヒルの不思議な存在感がすばらしい。凸凹コンビの掛け合いも王道って感じでよろしい。25くらいの青年が、高校に潜入って設定もおばかでいい。若作りして、昔イケてた自分と同じことをやっても、時代の違いで受けなかったりする。そんなチャニング・テイタムもヨナには負けるけど、いい味でてたのかな。でもこれは、普段の彼のイメージや役柄を知ったうえでの面白さな気もするな。
アメリカのコメディは、イメージの落差とかで笑わせるメタ的な要素が多いから日本であんまし受けないんだろうなと思う。『TED』のフラッシュゴードンとかライアン・フィリップの自虐ギャグもまるで反応を得ていなかったように思うし。字幕と実際のせりふのズレも大きい。なかなか難しいね。
『美しき棘』:3点
評論家筋には受けがよさそうな映画だが、なんてことはない雰囲気映画である。どことなく漂う昔懐かしい感じは魅力あるものの、人物描写は浅く、また物語の浮遊感も良い方向に働いているように思えない。はじめは浮ついていても、段々と引き締めて終わる。これがないとどうしても中だるみ必至で、飽き飽きさせられる。
そんな中でもレア・セドゥは明らかに他とは違ったオーラを放っており、潜在能力の高さを感じさせられた。
『ジェラシー』:5点
すさまじい狂気が描かれているものとの先入観が合ったからかもしれないが、インパクトが薄かった。もっとドロドロしたものとか、執念を感じさせる描写がほしかったなあと。思いのほかストーリーラインは綺麗で、悪くなかった。ひねりも悪くなかったし、宣伝のせいで損した感じの作品。
『そして友よ、静かに死ね』:7点
オリヴィエ・マルシャルの代表作のひとつ。
これまた好みの幼馴染話。ふたりの男が、次第に思想をたがえ、別々の人生を歩む。そして、再会したとき・・・・。こういうプロットいいよ。
互いを信頼するからこその板ばさみであったり、葛藤や逡巡の描き方が日本人好みだと思うんだ。
すごく引いた視点でみると、元も子もない話なのかもしれないが、その中でもがき、なんとか希望をつかもうとする話は独特の焦燥感と本気さが伝わってきて見ごたえ或る。だからこそ、ギャング映画は多くの人に愛されるんだろう。
ちょっと俳優に華があるタイプを幼馴染のどちらかに配役してくれると、より陰影があっていいと思う。
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