■『スタートレック イントゥ・ダークネス』

(IMAX3D版):7.5点

期待値が高すぎたせいも含め、この点数。あとはIMAX3Dの効果があまり発揮されていない映像のせいだ。せっかく宇宙もので、しかもワープ航行もあり、なんとワープ空間内での戦いも描かれるのにもかかわらずIMAXの鮮明な映像を使用しての効果的な3D効果を見受けられず残念だった。

並みの3D映画でもリニアな動きを演出しているものは見受けられるが、このバジェットの作品ならば奥行きもうまくコンバートしながらみせてほしかった。
主に日本で人気沸騰中のカンバーバッチさんは声がかっこいいし、その特徴的なルックス含め、人類とはかけ離れたキャラを見事に演じていた。そして、カークの今後の人格形成や人生観に影響を及ぼすであろう役回りも描かれ、すっきりとした出来だった。

その反面、やや小綺麗にまとまってしまった感があり、カーンの過去描写が薄かったのが残念かなと。しかし、これは今後の作で描かれる可能性もあるか。

■『マン・オブ・スティール』IMAX3D版:8点

ザック・スナイダーは映像は作れても物語りは作れない。本人も物語つくりの下手さを自認しているかは、不明だが、本作ではノーラン脚本を得て万全の構えで挑んだ模様。
おまけに今までの作品と同じ監督とは思えぬほどの構成力でテンポを生み出している。
人知を超えた者の成り立ちと葛藤を過去と現在をうまく行き来して描き出す。
単純に子供時代から描いたのでは、前半に時間を使いすぎることや観客が飽き飽きしてしまうことを見越した上での構成だろう。

要所要所でそのときの心情に重なる回想シーンを挿入する構成は、どことなく日本のマンガ的で何か親しみを感じた。そして、イニャリトゥ監督などとは違うものの、モンタージュ理論をうまく組みこんだ描写だったと思う。

私は、前述のスタトレと10分も空けずに本作を鑑賞したせいか、IMAXの音響と3Dの負荷かわからないが後半の激し過ぎる戦闘シーンで非常に疲れた。
それもそのはずで3D映像にもかかわらず、パンから急激にクロースアップしたり、かなり画面奥にふっとんでいく様子が余すところ無く約1時間に渡って続くのである。
IMAXのおかげかかなり高精細であり、超スピードで動く対決をくっきり見えてしまうのが理由かもしれない。しかし、それほどこのシーンの情報量は多く、様式美的な観点をのぞけば、史上最強のアクションシーンと呼んでも過言ではない。

また、ちゃんと一騎打ちシーンがあるところや悲哀に満ちたヒーローの姿も描かれ、味もある。
次につなげるくだりもうまく無理なく取り入れられ非常に満足。

ところで、ハリウッドの製作陣は彼にDBを撮らせてみてはどうだろうか?後半の戦闘シーンはまるでブロリーとカカロットの対決のような激しさだったし、描写もかなりDB的だったように思うのだが。

次回作は、『スーパーマンVSバットマン』とのことだが、作中よく見ると、クリプトン星人の入ったポットがすでに開いていたり、バットマンの存在をにおわせる描写もあるのも見逃せない。

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