『アメリカン・ホラー・ストーリー』
2013年10月9日 映画映画もアホほど観るのだが、実は海外ドラマも一通り有名どころは観ている。
たとえ、『ゴシップ・ガール』というティーンの茶番であってもチェックしてしまう。シーズン5まで一気に観たのは内緒。そんな海外ドラマで一番最近見たのが、こちら『アメリカン・ホラー・ストーリー』。
海外ドラマにしては珍しく、1シーズンで完結し、しかもそれが24~26話でなく12話なのも魅力的。っておもって観たんだが、うーん、微妙。
OPシークエンスをカイル・クーパーが手掛けているのは一目瞭然で、『セブン』さながらの機械的でインダストリアルな空気漂うシークエンスはかっちょいい。けども、中身はなんだか昼ドラの延長線上みたいな内容なので如何せんミスマッチなのだ。
また、ほぼ全ての話の冒頭に、実際のアメリカで起きた有名な惨殺事件をモチーフとしたエピソードが挿入されていて、それはそれで中々興味深いし、ホラーファン的にも楽しめる。けれども、それと本編の内容はリンクが薄く、たとえリンクしていても、んで?というようなものばかり。シリーズを通してのつながりや一貫性がやけに希薄で、『ウォーキング・デッド』などとは大違い。こちらもなんだかなあと思ってしまった。
また、本作の特徴はもうひとつある。それは生者と死者が共存?しているところ。館の呪いで、死者が生者の世界にとどまり生者と混ざって生活しているのだが、これもあまり設定が生かせていないように感じる。
誰が生きていて、死んでいるのかわからないという状況が恐らく一番ヒキが強く、面白い設定になるはずなのだが、割とはじめっからそれがハッキリしてしまっているのだ。なんでここに当然あるべきツイストがないのか不明。
しかも、ラバーマン?ともいうべき『名探偵コナン』の犯人さながらの登場人物が登場するのだが、これもやはりたいした驚きもないままネタばらしされる。というかされる前に大体の人が予想着いてしまう。と思う。
そんなわけで、表向きの設定やプロットはすごく興味惹かれて面白そうだし、いくらでもひねりようがあるのに、まるで捻っていないので全く驚きも緊張感もなく楽しめない。ひょっとしたら私の先入観によるべきもので、他に見方があるのかもしれないので、こうやって観ると楽しいよなどの意見を頂きたい次第。
あと、私はフォースとシーズンしかみていないのでセカンドシーズンで手のひら返しをする可能性は大である。でも、2は2で舞台も別だからそうはならんのかな。
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