もし、アメリカで生物兵器が使われたら……っていうありがちなお話。
しかも、それが自国の作戦で作成したものが漏れていたとなると・・・。

隠蔽工作、諜報機関、諸外国の介入と様々な人間の思惑が錯綜するサスペンス。
尺はたっぷり3時間だ。

まかれるウィルスはハデスウィルスというエボラの変種で、全身の毛という毛から血が噴出し、致死率90%超えの驚異のもの。空気感染もするしで、恐ろしすぎるのだが、なんだろうかあまり緊張感が感じられない。

はじめの感染描写が薄く、とても何千人規模で感染が広がっているように思えないのが致命的だった。
そして厳戒態勢にも関わらず、普通に生活している人々。
極めつけはあっさりと黒幕がわれてしまうあたり。何もかもがスムーズで綺麗すぎる。

もっと人というのはホラー映画のヒロインよろしく非合理的かつ非理性的な行動をするものだ。渦中にいる人間なら尚更だ。

おかげで事態が把握しやすいが、そうなると先が気になるということもなくヒント付のパズルを組み立てているようなもので半分、作業となってしまう。時間が90分とかなら演出でどうにかなるが、近作は180分。
これだけの尺があるならもっと、色々やれることがあったはず。

時折あるアクションシーンも間延びしてしまい、とてもカンフル剤にはな
っていない。総じて残念な出来としかいいようがない。はじめの感染エピソードだけでももっと大げさに書けば、緊張感が違っただろうにと思う。

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