残念ながらガジェットは面白いが、なんら物語は興味深くなれなかった
『エリジウム』。
しかし、ニール・プロムカンプが『第9地区』で見せたセンスの一端はホンモノであったと思う。

そして、毎年とはいわず定期的に彼のような才能溢れる監督はひょっこり現れる。ライアン・ジョンソンしかり、リチャード・ケリーしかり、シェーン・カルースしかりである。恐らく本作の監督も彼に追随するものだ。

『The Signal』
キャッチは“R U Agitated?”
予告:http://trailers.apple.com/trailers/focus_features/thesignal/

古典的なSFネタ“エイリアン・アブダクション”を下敷きに、それにより変容した人間が巻き起こす騒動を描く模様。予告では、映像がフューチャーされているためストーリーラインはぼんやり。

でも、この映像はすごく特徴的でよいね。
ロジャー・ディーキンスのようなシンメトリーな構図や光と影のコントラストの使い方がうまいし。時折ある自然光による巧みな日常描写なんかは、被写体深度が浅く、被写体の動きをなめるかのように映し出していてエマニュエル・ルベツキを思わせる。

大いに気になる作品なのだが、日本公開についての情報はないからDVDスルーかもしれない。

※本作の監督ウィリアム・ユーバンクの処女作品は『LOVE』。改悪邦題『地球、最後の男』というタイトルでネタバレもされた不遇な作品。挿入されるイメージが何を意味するかというところやラストの不明瞭さからあまり受けは良くなかったみたいだけど、割と好みなんだよなあ。ただ、ダルイのは間違いない。これは、漂流する主人公の孤独を表現する最良の演出だったのか、はたまたただ演出力・構成力にかける監督の瑕疵であったのかは本作を見れば判明するだろう。裏切らんでほしいw

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