今年の映画のトレンド。それも割りとマイナー系映画のトレンドとして“ダブル(分身)”や“”がテーマがあるように思う。何が発端なのかはわからない、けれども様々な監督たちや脚本家たちが題材としている。
偶然ではないのだろう。何か自分と向き合う年なのだろうか。わからないが、この手の作品は興味深いものが多いので、いくつか紹介。勿論ここにあげた以外にもあるよ。

『i.origins』or(eye, origins)
以前紹介した『アナザー・プラネット』の監督の新作。これはダブルとはまた違うかもしれないが、作品の根底に流れる意図は同じであろう。
日本ではまたしてもDVDスルーとなりそうだが、自分用メモとしても記録しておく。

http://trailers.apple.com/trailers/fox_searchlight/iorigins/

『複製された男』
ノーベル文学賞作品の映像化。監督は『灼熱の魂』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。まさかこの監督がハリウッドに流れてきて、しかもメインストリームに入ってくるとはおもわなんだ。監督お得意の重厚な演出で濃密な100分間を作り出した。賛否両論の作品かなと思うけど
、見ごたえは絶対にあるので見るべき。様々なモチーフイメージも興味深い。蜘蛛のイメージは原作にないオリジナルだ。これは7月に公開決定。

http://trailers.apple.com/trailers/independent/enemy/

『The Double』
ジェシー・アイゼンバーグと『サブマリン』の監督の新作。『サブマリン』はなかなかかわいらしい青春ラブストーリーなので意外な作風にびっくり。こちらは上の作品より幾分かコミカルでシニカルなタッチ。

http://trailers.apple.com/trailers/magnolia/thedouble/

『アンダー・ザ・スキン』
スカーレット・ヨハンソン主演の最新SF。恐ろしくアーティスティックな作品でほとんどセリフがない。サイレント映画並みに排されており、ほとんど観客は映像だけで物語を観る事になる稀有な作品。これもダブルとは異なるかもしれないけれど、違う外殻を持った自分と向き合うってだけで、精神性はダブルだと思う。非常に奇妙で面白い作品だけでも、これもDVDスルーでしょう。
http://www.imdb.com/video/imdb/vi2666834713/


自分と向き合うことは難しく、そして脅威だ。しかし、それと同時に何物にも変えがたくスリリング。映画の主人公と同じく、何度も存在を疑い、揺さぶられてみるのもいいかもしれない。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索